T太郎です
今回は、私が
小学生から高校卒業まで暮らした家のことを
書いてみたいと思います。
神奈川県鎌倉市の海辺、
築50年くらいの平屋で、借家でした。
駅歩20分、とにかく古い家で、
親には悪いけど、家賃も安かったと思います。
両親と妹、四人家族で、
高校生の頃は「狭いな〜」と思っていました。
日本家屋って、隣室との仕切りが
基本「フスマ」なので、
プライバシーがないようなところが、
子供心に不満でした。
友達の家はたいてい二階建ての現代風で
うらやましく見てましたね〜
そんな質素な古い民家でしたが、
和室には床の間(とこのま)があり、
床柱(とこばしら)もあり、
まあ、それをゼイタク、と言えなくもない…
と、
今でこそ少しは思えますけど、
当時は自分の住まいを
イケてると感じたことはなく…
和室には欄間(らんま)もありました。
この欄間に
「コウモリ」の形が彫ってあったんですよ。
大家さんの話では、
私たち家族が暮らす前の住人が
国際結婚のご家族で、
その家のアメリカ人のご主人は、
コウモリの欄間を嫌がっていたそうです。
ドラキュラとか悪魔とか、西洋では
コウモリはあんまり良いモチーフではないらしい。
「バットマン」はヒーローですけどね!
東洋では、
コウモリは「蝙蝠」と書いて「福」に通じ、
縁起が良い「吉祥文様」なのだそうです。
コウモリの欄間の話を同僚にしたところ、
こんなことを教えてくれました。
(次回へ続く)
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