T太郎です
桜も散り、青葉が目立ってきました。
屋外が気持ちのいい季節ですね!
(花粉症さえなければ!!)
私の家の近所の児童公園でも
子供たちが走り回り、にぎやかな声が響き渡っています。
「最近の子供たちはあまり外で遊ばない」
なんて言われますけど、案外そうでもないな、と
その公園を見る限り思います。
少し前のことですが、公園を通りかかった時、
「ひみつきちに移動するぞ!」
「いくぞ!」
という声が聞こえ
低学年くらいの子が4、5人
連れ立って、公園の茂みの奥へ入って行きました。
「秘密基地」という言葉、
ワクワクしますね~~
そして思い出したことがあります!
私も小学生の頃、通学路の裏山に
拾い集めた廃材や、木の枝を組み合わせて、
数日かけて小屋を作り、
同じく、「基地」と呼んで、仲間と遊んだことがあるんです。
実際には、出来上がった「基地」で
ベビースターラーメンを食べた、という記憶がありますが
あとは何をするわけでもなく…
あれって結局、
小屋を作る「過程」がすごく楽しかったんですね。
そんなこんなで、絵本をご紹介します♪
↓
『ドワーフじいさんの家づくり』
(2003年 フレーベル館)
この絵本、建築士の知人に教えてもらいました。
作者の青山邦彦さんは
大学、大学院で建築を専攻し、
建築設計事務所に就職、
30歳の時に絵本作家に転身、という経歴の持ち主だそうです。
青山さんの絵本には
いろんな「家」が登場しますが、
さすが建築家、どの家も
「なんとなく絵に描いた家」ではなくて、
柱や梁、壁、屋根、窓など あらゆる部分や構造が
リアルに設計されているのが特徴です。
小人の「ドワーフじいさん」が
自分の新居を設計して建て始めたところ、
森の動物たちが、
「手伝うから私たちの部屋も作って!」
とリクエストを寄せます。
↑施工前にきちんとモデリングをするドワーフじいさん
石積みの基礎もリアルに描かれています
耐震補強らしい工夫も!
動物たちの要望を聞き入れながら、
何度も引き直す、その設計図の絵は、
詳細で、また美しく、とても見応えがあります。
家づくりって楽しい!
そんな作者の思いがずっしり詰まった絵本なのです!