「物語」の家:NHK大河ドラマ『光る君へ』
アラ子です
みなさま、
大河ドラマ『光る君へ』見てますか?
『源氏物語』の作者といわれる
紫式部を主人公とした平安絵巻、
(主演・吉高由里子さん)
舞台は遠い昔、平安時代の中期。
当時の高貴な人々の暮らしは
華やかで、みやびで…✨
それでいて、ドラマでは
現代社会に生きる私たちと変わらない心の揺れ
が、繊細に描かれています。
出世競争や恋愛など、
けっこうドロドロ~な展開もあり……
うっとり♡そしてドキドキしながら
『光る君へ』の「沼」にハマっております!
ドラマの舞台(セット)は
時代考証を行った上でリアルに再現されているそうですが、
立派なセットを見ていて、
すごく気になることがあります。それは、
「平安時代の家、壁がない!」
下級の貴族である主人公(まひろ・紫式部)の実家も
左大臣の邸宅や、
天皇の内裏も
規模や豪華さの違いはありながら、基本的な構造はほとんど同じ。
柱がボンボンボーンと立っていて、
柱と柱の間の空間に壁がほとんどありません。
調べてみると・・・
平安時代の貴族の邸宅は
寝殿造(しんでんづくり)と呼ばれる建物で、
「寝殿」と呼ばれる建物を中心に
渡り廊下で他の建物とつながっています。
特徴として、ほとんど壁はなく、室内はおもに、
御簾(みす)や屏風、衝立(ついたて)などで仕切られているだけ!
高床で板張りの邸宅はとても開放的で素敵ですが…
冬、寒そうですよね~
だからこそ、高貴な方々は、防寒のため
かなり重ね着をしていたとか。
色とりどりの「十二単(じゅうにひとえ)」も
見た目の美しさだけでなく、理に叶っていた
という説もあるそうです。
この時代にはまだ、和紙を貼った障子や
ドア(引き戸)もなく、
壁がないので「窓」もありません。
柱と柱の間の空間を「間戸」(まど)と呼ぶそうで、
これが「窓」の語源だという説もあるようです。
現代住宅でも
「壁のない広いリビング」は憧れであり、
「広めのワンルーム」も大人気ですが~、
それとは少し意味合いが違います…よね
『光る君へ』
遠い平安時代に思いを馳せつつ…
でも、家にはやっぱり壁がほしいな~(笑)
と思うアラ子でした!