こんにちは
アラ子です
どんな物語にも「家」が登場する、と
以前、T太郎君が書いてましたが、
【その記事はこちら→ 3びきのこぶたの家づくり】
「家」を題材にした物語と聞いて
私が思い出すのは…
↑小学生のころ親に買ってもらった本
バージニア・リー・バートン原作
石井桃子訳
『ちいさいおうち』
この絵本の主人公は人ではなく、
郊外の丘に建つ
「ちいさいおうち」です。
田舎の一軒家である「ちいさいおうち」は、
「都会の暮らし」に憧れながらも、
豊かな自然の中で、四季の移ろいを感じて
幸せに過ごしています。
やがて「ちいさいおうち」の周辺に
都市開発ラッシュが起こります。
道路、自動車、鉄道、地下鉄、高層ビル…
数十年経ち、景色は変わり、
高層ビルの谷間に取り残されて
空き家となっている「ちいさいおうち」
そんなある日、ある人が、その家の前を通り…
(今回も、古典的名作だけど以下ネタバレ!?)
けんちくやさんは やってきて、いいました。
「これは しっかりした いえだ。これなら、
どこへでも もっていけます。」
つまり郊外へ移築するんですね~〜
まさに「おうちのお引っ越し」
子ども心にものすごく劇的でした!
今回、久しぶりに読み直したら
この「おうち」がすごく丈夫に建てられていることが
冒頭に明記されています。
この家を建てた人は言いました。
「どんなにたくさん おかねをくれるといわれても、
このいえを うることはできないぞ。わたしたちの
まごの まごの そのまた まごのときまで、
このいえは、きっとりっぱに たっているだろう。」
このお話は、誕生から80年も経つそうです。
しっかりと作られた家だからこそ、
長い歴史を生き抜くことができ、
世界中の人々に愛され続けるんですね!
岩波書店『ちいさいおうち』
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