純木造の高層建築@横浜【前編】からの続き
茶柱です
ビル(ビルディング)[building]
の定義を確認すると
「鉄筋コンクリートなどでつくった 中・高層の建築物」
とあるので、
木造のビル という言葉は正しくないようですが・・・
純木造の高層建築、つまり
『11階建ての木造ビル』(あえて言う!)
ぜひ、ひと目見てみたい!
ということで、神奈川県横浜市西区へ。
みなとみらい線 日本大通り駅より徒歩5分、
JR桜木町駅や関内駅からも歩ける、繁華街の一角に…
御座いました!
『Port Plus 大林組横浜研修所』
地上44.1メートル、純木造 11階建て
作ったのは
大林組さん(’22年竣工)
[それまでの木造高層建築の国内最高は
7階建て(仙台市「高惣木工ビル」2021年竣工
設計・施工 (株)シェルター)
これだってすごいことですけど!]
そしてこの度は 11階建て、
いざ前にすると
このビル、本当に、ぜんぶ木で出来てるの!?
と、しばらく見入ってしまいます・・・
「Port Plus 大林組横浜研修所」という名の通り、
普段は大林組の社員さんの研修施設として使われていますので
基本、内部は非公開
内部の様子は公式YouTubeで見ることが出来ます
高層純木造耐火建築物「Port Plus」 YouTube 大林組公式チャンネルより
木材の免震技術の応用と、
外装の「高耐久性」の進化により、
『純木造の高層建築』が実現できた・・・
この画期的な木造建築を見ようと、
この日も、 学生さんや建築ファンと思われる見学者が
次々訪れていました
木目の鮮やかな、美しい格子状の外観を撮影したり
立派な柱を、しみじみと眺めたり
もちろん室内の壁面も、天井も『木』
木材には「調湿性能」という有難い特性があり、
室内の湿度を一定に保つなど
私たちに健康と快適さを与えてくれます。
それは、ティーアラウンド社の住宅も同じです◎
世界最古の木造建築・法隆寺を擁する「木のくに」日本。
木材の利用は、国内の森林資源の活用や、
木造技術の継承・発展にも有効です。
新しい木造建築の未来、ワクワクしますね!
おしまいに
一転、
石造もまた美しい!
この界隈には、戦前からの西洋建築が多く残っています。
美しいドーム屋根が目印の
神奈川県立歴史博物館(国の重要文化財/国の史跡)
横浜正金銀行本店として1904年完成。
旧第一銀行横浜支店(横浜市認定歴史的建造物)
東京芸術大学大学院
旧富士銀行横浜支店(横浜市認定歴史的建造物)
などなど・・・
最新の「木造ビル」と歴史的建造物群…
港町・横浜へ「建築散歩」はいかがでしょうか!
大林組のプレスリリース日本初の高層純木造耐火建築物「Port Plus®」(次世代型研修施設)が完成