#T太郎の日記

「夏座敷」を楽しもう!

T太郎です

残暑お見舞い申し上げます。

 

夏は暑いものだとわかっていても…

今年はまた一段と暑さ厳しく、

秋の到来が待ち遠しいですね〜

 

社の先輩から面白い話を聞きました。

国語の教科書にも載っていた

兼好法師の随筆『徒然草』に、

 

家のつくりやうは 夏をむねとすべし

冬は いかなる所にも住まる 

暑きころ わろき住居は 堪へ難き事なり

(第55段 抜粋)

 

とあり、

「日本の住宅論」の元祖的な意見として

よく引き合いに出されるとか。

 

ざっくり訳してみますと・・・

 

「暑苦しい住まいは堪え難い!

家というものは、夏のことを優先して作るべし」

 

というご意見。

暑い季節に聞けば、

「たしかにそうだ!」と、頷いちゃいます。

 

しかしです。兼好さんは

「冬はどこにでも、住もうと思えば住めるからね!」

とも言っています。

 

え! ちょっと待ってくれ!  

「冬は冬で、寒さに強い家じゃないと!」

って思いますよね。

そのあたり、兼好さんとビール片手に議論してみたいものです!

『新版 徒然草 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫)

 

さて。

暑い夏を快適に過ごすために

古来、日本家屋には

「夏座敷」という習慣があるそうです。

 

秋冬用の襖や障子を取り外して「すだれ」を吊ったり、

風が通る「葭戸(よしど)」に変えたり、

風鈴など涼しさを演出する「小道具」を使って

目にも耳にも涼しげに

家も「衣替え」をするんですね。

 

ただ、そのような対策では太刀打ちできない感のある

昨今の猛暑ではあります。

 

現代の住宅は、断熱材の発達と

エアコン機器の進化によって

暑さにも寒さにも強く、快適さが実現していて

かなり幸せですよね。

おかげで、襖や戸を変えるような「夏座敷」の文化は

あまり必要なくなりました。

 

でも…

「すだれ(よしず)」を空間の間仕切りや

インテリアに採用したり、

ラグマットを「竹」や「い草」に変えたりすることで

「涼感」を演出、

これを自分流「夏座敷」と呼ぶのはどうでしょうか!

 

無印良品でも、

「い草」の商品がいろいろとあるようです

(無印良品では「イ草」の表記)

[イ草  ごろ寝マット/高さが調整できるイ草まくら]
[イ草  円座クッション/イ草スリッパ・鼻緒]

(いずれもMUJI 無印良品 ネットストアより)

 

雑貨を「い草」に変えるだけでも

お手軽「夏座敷」♪

 

まだまだ続きそうな残暑、

せっかくですから楽しみたいですね!

 

新版『徒然草』現代語訳付き(角川公式オンラインショップ

MUJI 無印良品ネットストア

https://www.t-around.co.jp