建築のことば『釘(クギ)を刺す』
茶柱です
先日、家族から
LINEで買い物を頼まれました。
「4個セットのアロエヨーグルト買ってきて!」
あ~あれだな
というのが思い浮かんだので、
「りょ!」
と気持ちよく返信しました。
すると
「4つ全部アロエね!」
と追加指示がきまして
さらに
「4個セット✖️4 じゃないからね!」
と釘を刺されました。
わかっとるわい!
と、のどまで出かかりましたが
それをLINEで返すと大トラブルに発展しますので
がまんがまん。
さて、
『釘を刺す』という言葉を使いましたが、
「約束違反がないように」「念を押す」
という意味で使われますよね。
この言葉は建築由来だという説が一般的です。
木材と木材をつなぐ場合、
「ほぞ組み」という継手(つぎて)を用いて接合しますが、
これを、より強固にするときに
釘(クギ)などの金具を使います。
つまり、「釘を刺す」とは、
「接合部分を強固にする」ということで、
ものごとの確認や、念押しをする…
私がLINEで言われたように、
「ミスしても言い逃れができないように」
という意味合いが濃くなります。
金属製の釘が一般的になる以前の建築では
木でできた「楔(くさび)」を使っていました。
「楔(くさび)を刺す」という言葉もまた
同じように「念押しする」「約束を確かめる」
という意味を持ちます。
さて、弊社の建設現場では
大工さんをはじめ
いろいろな職人さんが「クギを刺して」います。
トンカチで釘を打つことももちろんありますが、
昨今は「ガン(ネイルガン)」と呼ばれる
エア式の「釘(クギ)打ち機」が一般的です。

エアコンプレッサーと繋がっていて、
部材に押し当て、
引き金を引くとクギが打ち込まれる仕組み。
まるでライフル!?
連続でクギが打てる、優れモノです。

そして余談ですが、
買い物の話の続き・・・
私は、頼まれたアロエヨーグルトと一緒に、
自分用にナタデココヨーグルトも買いました。
すると、家族はなんと、
アロエより先に、ナタデココヨーグルトを
食べ始めたのです!
(気が変わったそうです・・・)
あの「クギ刺し」は、何だったんでしょう!
茶柱でした