『ティアラの仲間たち』
張佳飛[Cho Keihi]インタビュー②
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【聞き手・T太郎】
(以下T):中国から、のちにご結婚されるパートナーと一緒に
日本へやってきた張さん。前回からの続きです。
張:日本語学校を1年で終えた後、
多摩美術大学の研究生として1年勉強し、その後、
筑波大学の大学院(都市デザイン専攻)に合格して、2年間通いました。
そのころに結婚して、足立区に引越しました。
T:日本に来てからも、ずっと勉強されてるんですね…すごいな。
その間、アルバイトもいろいろ経験されたそうですね
張:はい、コンビニや、飲食店の厨房とか
T:厨房?
張:福しん(ラーメン)とか、日高屋(中華)の厨房をやってました。
日高屋では厨房長(マスター)まで任されていました(笑)。
料理はもともと好きで、得意だったんです
:すごい! ボク、日高屋の「野菜たっぷりタンメン」大好きです!
:タンメンも得意でした(笑)
T: アルバイトをしながら大学院にも通って
都市デザインを極められて、今度は日本での就職活動ですね?
張:ゼネコンから中小まで、業界をいろいろ調べていくなかで、
飯田グループに興味を持ったんです。勢いがあって、魅力的でした。
中でもタクトホームは成長中の企業で、
既に完成している大手ゼネコンにはない、未来の可能性を感じました。
いろいろ自分のやりたいことをチャレンジできる、力を試せる!
という可能性ですね。
T:それでタクトホームに応募を
張:はい。当時の人事担当者がものすごく熱心で、
より会社に良い印象を持って、最終的には決断しました。
T:タクトホームに入社してからの歩みは?
張:はじめは先輩に付いて、事務作業をサポートしたり、
働きながらいろいろ学びました。
現場監督に配属となったこともあり、監督業務について学びながら、
二級建築士の資格取得の勉強も進めました。
T:二級建築士の資格取得、大変でしたか?
張:ラクではなかったです。建築を理解していても、
日本語をしっかり理解していないと正しい解答ができないので、
語学力を高めるのが課題でしたね。
中国でも設計士の資格を持っていますが、例えば中国には
木造の住宅というのはほとんどありません。
日本には日本の建築にフィットした学びと資格が必要なので、
頑張って勉強して、半年後に合格しました。
T:タクトホームで、最初に監督した現場を覚えていますか?
張:もちろん覚えてます! 西東京市の、建売物件でした。
はじめは緊張しましたが、先輩や同僚に支えられながら、やり遂げ、
達成感がありましたね
T:タクトホームの工事課で監督の経験を積んで、
今年4月からティーアラウンドへ出向されました。いかがですか?
張:業務の内容は特に変わりませんが「工法」が違うんです。
タクトホームでは飯田グループ独自の「I.D.S工法」が採用されていますが、
ティーアラウンドでは在来工法の「木造軸組」が採用されています。
T:ちがいを、簡単に教えていただけますか?
張:「I.D.S工法」は飯田グループの、プレカットされた建材とパネルを、
予め組み合わせたパーツを使うことでより効率よく、強い家を建てられます。
対して「木造軸組」は、日本古来の工法で
メリットとしては、間取りなど、お客様の細かなご要望を実現できる点ですね。
タクトホームでもかつては木造軸組を採用していて、
その伝統を継ぎつつ、耐震性や防火など、進化を深めているのが、
今のティーアラウンドの工法なんです。
T:工法の変化に合わせて、監督さんとしても勉強が必要ですね
張:はい、でも全然苦じゃないですよ。もともと目的意識を持って、
その目標に向かって頑張るのが好きなんです。
T:頼もしい~!
だから日高屋でもマスターになれちゃうんですね(笑)