#「物語」の家

『バーバパパ』の家(前編)

アラ子です

突然ですが、これ、

私が愛用している

「バーバパパ」のマグカップ(かわいい♪)。

 

キャラクターグッズとしても大人気のバーバパパですが、

もともとは

フランス生まれの絵本の主役 として誕生しました。

(原著はオランダの出版社から刊行)

画像『おばけのバーバパパ』偕成社刊

 

今回は、

世界的ロングセラー絵本

『バーバパパ』シリーズの「家」について探索します!

 

「バーバパパ」の作者は

タラス・テイラー/アネット・チゾンというご夫婦のコンビ。

画像は絵本(偕成社発行)のカバーより

テイラーさんはアメリカ人、

チゾンさんはフランス人、

 

二人はフランスの公園を散策中、

「バーバパパ」

という言葉を耳にします。

アメリカ人のテイラーさんには意味がわからず

チゾンさんに聞きました。

 

「『わたあめ』という意味よ」

la barbe à papa」とは「パパのひげ」の意味で、

転じて「わたあめ」のことを指す語でした。

 

その後、チゾン、テイラーの二人は

カフェレストランで落書きやらおしゃべりをしているうちに、

「バーバパパ」という言葉の響きの面白さから、

ピンクのわたあめのような、不思議な形の生き物を思い付き・・・

そうして「バーバパパ」が誕生したそうです。

 

ちなみにフランスの「わたあめ」はピンク色が主流だそうで、

日仏のバイリンガル絵本

『はじめてのいろのほん』でも、わたあめは、ピンク色! 

『はじめてのいろのほん』2015・ワールドライブラリー刊

 

ところで、「バーバパパ」シリーズ

作者のテイラーさんはアメリカで生物・数学の教師をしていた人物、

9歳若いチゾンさんは建築設計士という経歴の持ち主。

 

「絵本作家」というイメージからすると

お二人の経歴が「理系」なことに少し驚きました

特にチゾンさんは、建築に造詣が深いということで、

チゾン/テイラー夫妻の作品に

 

『家の中をのぞいてごらん』(1984・評論社)

という、「建築」や「住宅」にフォーカスした絵本もあります。

絵本『家の中をのぞいてごらん』(評論社刊)より

愛犬の犬小屋を作るにあたり

いろいろな建物を見にいくのですが、

紙のページの所々に、透明なフィルムのページが重なるように製本されている

仕掛け絵本で、フィルムをめくると・・・

断面図が!

フィルムをめくると・・・

建物の中が見える↓ 

 

みんな何をしてるのかな??

 

家の中の様子をじっくり見ることができちゃう、楽しい仕掛け絵本♪

絶版状態のレアな作品なのですが

大きな図書館には所蔵されているようなので、ぜひ手にしてみてください。

 

さて、チゾン/テイラー夫妻の

デビュー作品にして大人気の『バーバパパ』は、

どんな家に住んでいるのでしょうか・・・

 

次回

「バーバパパ」の家(後編)へ続く!

 

バーバパパ 公式サイト

『おばけのバーバパパ』偕成社 公式サイト

『はじめてのいろのほん』ワールドライブラリー公式サイト

 

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