#「物語」の家

『バーバパパ』の家(後編)

『バーバパパ』の家(前編)からの続き

アラ子です

 

人気絵本『バーバパパ』シリーズの作者

タラス・テイラー(2015年、82歳でご逝去)は

もとアメリカの生物・数学の学校教師、

奥さまのアネット・チゾンは

建築設計士の経歴をお持ちであること、前回紹介しました。

画像は絵本(講談社)より

 

二人の著作数は、なんと300点を超えるそうですが、

なんと言っても代表作は、

彼らのデビュー作である

『おばけのバーバパパ』(偕成社版) にはじまる

『バーバパパ』の作品たち

『おばけのバーバパパ』(偕成社)より

横長の絵本、その見開き画面にコミカルに描かれる絵が魅力です!

 

欧州での最初の出版が1970年、

日本語版は1972年に刊行され、

今では40カ国ほどの国で発行されているそうです。

 

ところで日本語版の第1作目は

『おばけのバーバパパ』

というタイトルで知られていますが、

実はまったく「おばけ」じゃないんです!

 

どういうこと!?

理由は・・・

訳者の山下明生さん(児童文学者)が日本にバーバパパを紹介するときに、

原作には「おばけ」が出てこないけど、

読者の気を引くように、

『おばけのバーバパパ』という日本オリジナルのタイトルに決めたんですって!

ちょっと強引な気もしますけど(笑)・・・

 

では、実際の「バーバパパ」は何者なのか?

 

〇土の下で育って生まれたピンク色の生物

〇知能は高く、体の形を自由自在に変えられる

〇バーバママと夫婦になり、まっ白な卵を土に埋めると

色とりどりの7人の子どもたちが誕生

(『バーバパパたびにでる』講談社刊)

 

おばけくらい不思議な、未確認生物(!?)なのです!

 

そんな『バーバパパ』シリーズですが

ハウスメーカーの社員として私が紹介したいのは、

『バーバパパのいえさがし』(講談社刊)

家族が増えたバーバパパが、

理想の住まいを求めて西へ東へ。

 

中古物件をリフォームしたり・・・

団地に住んでみたり・・・

 

家探しの過程で、

環境問題、人口問題、都会と田舎…、さまざまな現実に直面しつつ、

住宅とは? 豊かな人生とは?

さまざまな問いと向き合うバーバファミリー。

 

最終的には

空気の悪い都会を離れ、

自然豊かな郊外で、自給自足的なスローライフを選択しています。

 

そして、すごいファンタスティックな工法で

「球体集合建築」のようなマイホームをセルフビルド!

チゾン/テイラー先生のおはこ、

ダイナミックな断面表現です!!

 

理想の住まいとは?

豊かな生活とは?

50年前に、

エコロジー、サステナブルの思想を先取りしていたバーバファミリーの

家さがし絵本のご紹介でした!

 

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バーバパパ 公式サイト

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講談社BOOK倶楽部『バーバパパのいえさがし』

講談社BOOK倶楽部『バーバパパたびにでる』

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